Written by 会長

 

去る3月4日に開催されました
NHK「
アイデア対決・ロボットコンテスト 大学世界大会」に出場!!

健闘むなしく1回戦にて敗退しました。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。

 

 

 

3月24日 追い出しコンパ
毎年恒例?の、追い出しコンパ。
今年は、西村(直)、河原両氏。

両氏の機械研での貢献ぶりは大きなものがありました。
感謝の意を込めまして、今日はいつもの天寅で。

ビールと日本酒の効果で、皆はハイになっていく。
その中でもやはり、師匠はやってくれました。最後も額に『中』

2次会はカラオケ。いつもにも増してマニアックな曲が3時まで続いた。
師匠へのラクガキは腹や背中まで広がっていった…て言うか隙見せすぎです。

それからは、夜が明けるまで公共の宿?門林邸に。
めぞん一刻を見ながら、勝手に家にあるどん兵衛を食べる師匠。

最後までいろいろありましたが、今回追い出された先輩方、新生活でもがんばってください。

 

3月4日 (大会当日)
朝9時ごろ宿(東横イン)のロビーを出て、タクシーで会場に。

今回会場裏のピットに入れるのは、出場メンバー3名(杉田、矢船、門林)、ピットクルー4名(村松、西村一、平川、池田)、顧問の計8名である。
隙を見て残りのメンバーも入れないものか、と狙っていたが、思いのほかガードが固く、仕方なくロビーでぼんやりと待つ羽目になった。

12時にようやく開場。応援場所を陣取り、会場を見渡す。
昨年と比べて舞台は小ぢんまりとしている感じがした。それゆえ競技の様子がしっかりと見渡せるようだ。

隙を見てピットに侵入。万全の状態とは行かない様子。
果たして実力が発揮され、一回戦突破はなるのでしょうか。

そしてちょうど1時、本番。
まず入場行進から。京都中を走って(大げさ)作った旗を持って入場…舞台向かって右側から。
片面しかプリントしてないため、あたかも無地の紺の旗を持っている形になった。無念。
左側からなら文字が見れたのに。

入場の際の旗はそのまま応援に使うので、舞台ソデで回収。その際に
「アームの肩のモータがいかれたみたいです」
という知らせ。
なんとしても避けたかった、でも起こるかもしれなかったアクシデント。
悪いことはすべて起こってしまうみたいな法則(マーフィーの法則?)のとおりになってしまった。
でもまだ死んだわけではない。僕らは精一杯応援しよう。

京大は1回戦第3試合に登場。
相手はフランスのコンビエーニュ工科大学。中央のスポットに乗せるエッフェル塔が非常にインパクトがあるが、基本的にはオーソドックスなコンセプトの機体である。
やはり赤外線である程度自動マシンに命令は送るみたいだが、うちらみたいに、というわけではない。

前の試合が終わり、セッティング開始。
ライントレースはきちんと機能するのか、赤外線は大丈夫か、緊張が高まる。

スタート。

中央のスポットは惜しくもフランスに先を越され、がっちり確保される。
だがこの間に『たくろう』が1つスポットを取った。作戦通り。

『デミグラスソース』は、箱の受け渡しに有利な場所へと赤外線操作で移動するはずであったが、ここへ来て足回りがピクリとも動かない。
『たくろう』も、敵味方の自動マシンが邪魔をして、それ以降はうまく動かない。
作戦上、手動マシンだけでは得点できないので、そのまま時間は過ぎていき、タイムアップ。
残念ながら1回戦で惜敗。

デミグラスソースの動かなかった主な原因は、なんとコネクタが刺さってなかったということだった。
くう、残念。
でも本番直前の切羽詰った中でのミス。誰も責められない気がする。

ちなみに優勝は、圧倒的な速さでビンゴ勝ちを収めてきた九州大学を抑えて、インドネシアのスラバヤ電子工学ポリテクニックであった。
しかし、それよりも箱を使って二足歩行をやってのけたl高知工科大学のマシンには感銘を受けた。
久々にいいものを見させてもらった。

また、放送にはなかったが、エキシビジョンマッチとして、モンゴルやパキスタンの大学からも参加していた。
パキスタンの方々には、わが京大機械研の有志が技術的なアドバイスを送った。
しかしながら、国の経済的な事情で、ロボコンする際のメイン素材である「アルミ」が手に入らないようである。
使用していた材料も鉄の端材で、明らかに軸に無理がかかっていた。
回路のはんだ付けも、こちらが恐怖を覚えるような危険なもので、正直言ってショックを受けた。
本番は、手を添えながらではあるが、何とか形になった。

モンゴルでは、製作する際「歯車」がなかなか手に入らなく、入れ歯を作る道具を使い、ひとつだけある歯車を型取りして作ったらしい。
恵まれないと思っていた僕らよりもはるかに厳しい環境でもできる限りのことをしている姿勢には、僕らも学ぶべきことはたくさんあると感じた。

大会が終了し、撤収準備。
僕と速石さんは、用事があるためにここでみんなと別れることになった。
みなさま、お疲れ様でした。

 

3月3日 (大会前日)
前日の日記のとおりに、特に問題もなく郡山に到着。
例年通り車中でトランプ大会が催されたため、皆一様に眠そうなのを除けば。

郡山駅の軽食屋(?)にて早めの昼食をとる。
料理を待つ間、テーブルにあったおみくじで機械研の運勢を占う。

「以前から、考えていたことや希望していたことを、行動に移して実りあるときです。掛け声だけではダメです。一歩一歩慎重に計画して実行すれば、すべて好転して盛運に至ります」

ということであった。

会場の郡山ビッグパレットに到着。他の大学はみな来ており、うちらが最後らしかった。
トレーナーを受け取り、京都大学のゾーンに行き、マシンと工具がが格納されている木箱を開けにかかる。

ふたが開き、中身を出してるころに選手の3人が到着。
ちなみにこの3人は、NHKから交通費が出ているために、今朝京都から新幹線で来たのだった。
マシンも工具もすべてゾーン上に出され、みな一斉にあわただしくなる。

しばらくすると手が空いたので、他大学の偵察に行く。
手間がかかってるところ、金がかかってるところ、いろいろあるが、いちばん思ったのが
「俺達のマシン、めっちゃちっちゃい」
ということである。
まあそりゃあ作ってた環境からすれば当たり前のことで、僕らにすれば今回のマシンは「ちょっとでかいかなぁ」
とすら思ってたのである。

今回の大会はいわゆる「本命」が不在の大会である。
長岡・豊橋両技科大がいずれも事前審査で失格となったため、本戦には出ていない。
前回優勝したタイから出場しているチームが優勝候補であろうか。

機械研が今回挑んだのは、「赤外線通信でマスタースレーブを行う」ということである。
今回のルールでは、「自立マシンには赤外線による通信を行ってもいいよ」というルールが存在したので、それじゃあ自立マシンに有線マシンみたいなことをやらせよう、しかもマスタースレーブで、というノリで出場したのであった。それが『デミグラスソース』。
その自立マシンに「箱」を渡す役割の有線マシン一台『エデュラン』、それと完全自動で「物」を置きまくるもう一台の自立マシン『たくろう』を加えた三台で、本ロボコンに挑むわけである。

だがそれにあたって、どうしても会場入りしないとわからない点がいくつかあった。

一つは、幾多のチームが苦しめられてきた会場の照明である。
試合の模様は後日TV放送されるので、その撮影のため照明が異常なほどきついのである。
しかも、方向が上からでなく、斜め、ほぼ真横に近い方向からなので、ライントレースに与える影響が非常に大きい。そのため調整は十分すぎるほどしなければならない。
今回はそれに加え、赤外線通信に与える影響はどれほどかという問題も出た。会場ではやはり多少の問題が発生。フィルムで対策。

そしてもう一つ、うちらと同じように赤外線通信を考えてるチームとの混信の問題である。
なにしろ、うちらも含め、照明に負けないよう目いっぱい強力な赤外線を用いているわけで、それがお互いにぶつかり合いでもしたらえらいことになる。
そしてやはり、お互いに影響がでたようだ。もし本戦であたってしまったら、あまり近づかないように、と。

マシンの計量が済み次第、会場のほうでテストランをすることになっていたが、調整に手間取り最後のほうになった。重量のほうは40kgちょい、余裕の合格であった。学校での計量ではあと3〜4kgでオーバーになるかも、っていうはずだったが??

テストランでやはり問題発生。たくろうの足回りの具合が悪い。ライントレーサにライトの外乱が?それともプログラム?急に修羅場が訪れた。

ほかのマシンにも不具合が出てきて、なかなか全体を通してのテストランができない。
いくつもの不安要素を残したまま、リハーサルは終了し、会場は閉められた。

 

3月2日 (大会2日前)
選手の3人(杉田、矢船、門林)以外は、出費をできるだけ抑えるために青春18切符での移動である。
そのため、大会2日前の今日の夜に京都駅を発つ。

ちなみに遠征メンバー(選手含)は、
[一回生]池田、門林、吉田
[二回生]杉田、西村(一)、平川、宜川
[三回生]河野、矢船
[四回生]江面、河原、村松、
[五回生]西村(直)
である。(50音順、敬称略) 江面さんは明日矢板駅から合流。
現地ではOBの速石さん、冨永さんもいらっしゃる予定。

ちなみに、移動の予定はこのようになっている。

京都  20:58発(新快速)

米原  21:50着
     21:55発
大垣  22:28着
     23:09発(ムーンライトながら)

東京  4:42着(3月3日)

上野  5:47発

(矢板  8:12)

黒磯  8:34着
     8:37発

郡山  9:42着

●ムーンライトながらとは、大垣(岐阜県)〜東京間を走る夜行快速列車。
●上野〜郡山間は、各停列車。

 

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